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自尊心とは、「自分を自分で認められる力」

心理学の世界では、自尊心は「自己肯定感」とも言い換えられることがあります。
つまり、“今の自分にOKを出せる感覚”です。

カウンセリングに訪れる方の中には、
「人にどう思われているかばかり気になってしまう」
「頑張っても、自分を好きになれない」
「自分なんて、と思ってしまう」
そんな悩みを抱えている方が少なくありません。

私たちは気づかないうちに、
「できているか」「評価されているか」で自分をはかりがちです。
でも、自尊心はもっと深いところにあって、
たとえうまくできていなくても、「それでも私には価値がある」と思える感覚なんです。


自尊心が傷ついているときは…

自尊心は、誰かのひと言や過去の経験、失敗、繰り返された否定などで、
簡単に揺れてしまいます。

私も、かつて心身のバランスを崩したことがありました。
「もっと頑張らなきゃ」「弱音なんて吐いちゃダメ」
そんなふうに自分を追い詰めていた時期がありました。

今振り返ると、自尊心がすっかり痩せ細っていたのだと思います。

そんなときに必要だったのは、“がんばること”ではなく、
“立ち止まって自分に優しくすること”でした。


自尊心を育て直す小さな習慣

カウンセリングの場では、こんなことを提案することがあります。

  • できたことを「ちゃんと認める」

  • できなかったことにも「大丈夫」と声をかける

  • 「私は私でいい」と毎日1回、心の中でつぶやいてみる

これは、自尊心の栄養になるような小さなケアです。
どれも簡単なようで、実は習慣にするには少し勇気がいるかもしれません。
でも、繰り返すうちに少しずつ、心の中に変化が生まれてきます。


「自分を大切にすること」は、わがままじゃない

自分を大切にするって、どこか“甘やかしている”ように感じる方もいるかもしれません。
でも、それはわがままでも、逃げでもありません。

自尊心とは、「ちゃんと生きている自分」に向けて、
「あなたでいいんだよ」と言ってあげる力。

誰もが、等しくその力を育てていいのです。


おわりに

自尊心が揺れるのは、決して“弱い人”だからではありません。
それだけ、たくさんのことを感じ、受け取ってきた証拠なのだと思います。

あなたがもし、「今の自分を認めるのが難しい」と感じているのなら、
その思いを否定せず、そっと寄り添ってあげてください。

そして、もし心が疲れてしまったときには、
カウンセリングという場所も、ひとつの選択肢として思い出していただけたら嬉しいです。

誰かと一緒に、自尊心をもう一度育て直すことは、決して遅くありません。

今日も、あなた自身にやさしい一日でありますように。

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