人間関係において「距離を取る」って聞くと、ちょっとネガティブなイメージがつきまといがちですよね。
「避けてるのかな」とか、「冷たい人なのかな」とか。
でもね、私はむしろ“ちゃんと距離を取れる人”って、すごく誠実なんじゃないかって思ってます。

年齢を重ねると、いろんな人と関わる機会が増えてきますよね。仕事の同僚、近所の人、子どもを通じた関係、SNSの中のつながり。
全部に同じ距離感で関わろうとすると、もう、心も体もすり減ってしまう。
それに、「いい人でいなきゃ」とか「嫌われたくない」と思えば思うほど、無理をしてしまうものです。

でもね、考えてみてください。
本当に大切にしたい関係って、自分が無理してまで保つ必要があるでしょうか？
逆に、ちょっと距離を置いたほうが、お互いに心地よくいられる関係もありますよね。

たとえば、いつも何かにつけて否定的なことを言ってくる人。
話すたびに自分のエネルギーが削られていくような相手。
昔は仲良かったけれど、今は考え方が大きく違ってしまった友人。
どれも、「離れたらダメかな」「我慢しなきゃかな」って思いがちだけど、
そこに“ちょっと距離を取る”という選択肢があること、忘れないでほしいんです。

距離を取るというのは、関係を断ち切ることではありません。
あくまで、「今の私にとってちょうどいい場所を見つける」っていうこと。
それは決して逃げではなく、自分を守るための大事な行動です。

そして、面白いことに、距離を取ってみると見えてくるものもあります。
「あ、私、この人の言葉に振り回されすぎてたな」とか、
「実は、あの人も私に気を使ってたのかもな」とか。
一歩引くことで、心に余裕ができて、見えてなかった景色が見えてくることもあるんです。

もちろん、距離を取ることに罪悪感を覚える人もいると思います。
でも、それってあなたが優しい人だから。
誰かを傷つけたくないという気持ちがあるから。
だからこそ、まずは自分の心を優先してあげてほしい。
自分を守れるのは、やっぱり自分だけだから。

人との距離感って、季節のように変わるものです。
近づくこともあれば、離れることもある。
どっちが正しいとか間違ってるじゃなくて、
その時その時、自分にとっての「ちょうどよさ」を選んでいいんです。

誰かとの関係で疲れてしまっているなら、
少し勇気を出して、一歩だけ後ろに下がってみてください。
そして、自分の心がどんなふうに感じているか、
静かに耳を傾けてみましょう。

大丈夫。距離を取るって、思ってるほど悪いことじゃない。
むしろ、それは新しい関係の始まりかもしれません。

https://select-type.com/rsv/?id=tPmjurDQByE

https://note.com/kana872/n/n72667a43d50a

https://note.com/kana872/m/mdaaed40b78fd